未経験者でも綺麗な海を探検できる!初めての体験ダイビングにチャレンジ!
こんにちは。沖縄生まれ沖縄育ち、ダイビング未経験のライターシロマです。
沖縄に住んでいながらしばらく海にも行ってなかったので、前回の記事ではダイビングにチャレンジする前のステップとして座間味島へシュノーケリングに行ってまいりました。
そして、いよいよ今回は初ダイビングに行ってみたいと思います。
といっても、僕はまだライセンスを持っていないので、「体験ダイビング」というコースに参加することに。ライセンスを持っていない方でも、インストラクターさんに手を引いてもらいながら海の世界を体感できるので初心者にオススメなのだそう。
どのような機材を使って潜るのか?未経験者にとって最初の関門と聞く「耳抜き」は誰でもできるのか?というダイビング未経験者ならではの疑問を、実際に体験ダイビングに参加してみて解消したいと思います。
この記事ではみなさんがダイビングを今すぐ始めてみようと思えるほど、わかりやすくダイビング体験をお届けしていきます。どうぞご覧ください!
今回ご協力いただくのは「シーサー那覇店」さん
今回ご協力いただくのは「シーサー那覇店」さん。
創業1993年という老舗で、県内最大手のダイビングショップです。
慶良間の海を中心にガイドしてくれる那覇店と阿嘉島周辺のダイビングを楽しめる阿嘉島店の2店舗を展開されています。ライセンスはどちらでも取得できるそうですので、スケジュールやご希望に合わせて選んでくださいね。
僕が参加した体験ダイビングコースの他にも、ライセンス取得後に参加できるファンダイビングというコース、スノーケリング、ホエールウォッチングと豊富にコースが用意されています。
店舗の向かいには「シーサー海人商店」という、ダイビング機材専門店もありますので、ライセンスを取得した後もここへ足を運ぶと、ショップとコミュニケーションが取りやすいかもしれません。
普通のダイビングと何が違うの?体験ダイビングとは?
「体験ダイビング」というコースを初めて聞いた方も多いと思いますので、少しだけご紹介。
ライセンスを持っている方がダイビングを楽しむコースは「ファンダイビング」と呼ばれていますが、それとは違ってライセンスを持っていない方でも、潜るために必要な最低限のことを教わり、インストラクターさんに手を引いてもらいながら海の中を案内してもらえるのが「体験ダイビング」。
ライセンスを取得するまでにはある程度の時間や費用が必要になるので、ライセンスを取得する前にダイビングがどんなものか体験してみたいという方でも気軽に参加できるようになっています。
今回僕が参加した、シーサー那覇店さんの体験ダイビングコースは半日便と言って、午前と午後の便に分かれているので、その日のスケジュールに合わせて参加するコースを選ぶことができます。観光客の方なら午前中に沖縄へやってきて午後にダイビングを体験する、または午前中にダイビングを楽しんで午後は沖縄観光に行くという風にスケジュールを組むことができるのが魅力です。
家族連れや若い方の参加者が多いそうで、両親がダイバーでまだライセンスを持っていないお子様を連れて参加する方もいらっしゃるのだとか。
気になった方はぜひシーサー那覇店さんのホームページから詳細を確認してみてくださいね。
ダイビングを行う前の事前準備
体験当日にやってきたのは、シーサー那覇店さんの店舗!
こちらで受付をすることから、半日の体験ダイビングが始まります。
名前や緊急連絡先などを記入して簡単な受付を済ませると、スタッフさんがそれぞれの手順を案内してくれるので、初心者の方でも安心です。
貴重品をロッカーに預けたり、写真撮影を楽しんでいると、すぐにバスへと案内されました。
ハイシーズンということもあり大勢の方が体験ダイビングに参加していましたが、大きなバスで海まで送迎してくれるので、お店から船まで快適に移動できます。
港に到着するとすぐそこに船が着けられていて、スムーズに移動が完了しました。
このかっこいい船で移動するのかと思うと、ワクワクしちゃいますね。
マスククリア?レギュレーター?耳抜き?初めてでも丁寧に教えてくれる講習からスタート!
船に乗ると、さっそく人生初のウェットスーツを着ることに。
初めて着るということもあり少しだけ苦戦しましたが、実際に着てみるとすごくフィットしていい感じの着心地でした。
さすがにウェットスーツを着るとダイバーっぽく見えますよね!それを打ち消してしまうくらいの緊張した表情が恥ずかしいです。
船が出港し始めるとインストラクターさんによる講習が始まります。
まずは、話すことのできない水中でコミュニケーションを取るためのハンドサインを教わります。ここでは、意思確認である「OKのサイン」や、苦しくなったり痛くなった時、それがどこの痛みなのかという緊急時に必要なサイン、海面に上がる時の合図など基本的なハンドサインを覚えます。
マスクの着け方は、髪の毛がマスクに挟まらないようにする、鼻の下までしっかりと覆うことなど基本的なところから教えてくれます。
マスクの中に水が入った時に対処するための「マスククリア」も重要。マスクの眉間をしっかりと抑えて、上を向きながら鼻で思いっきり息を吐くと、すっと水が抜けていくのだそう。
そして、次は初心者ダイバーを最初に待ち受ける関門「耳抜き」を教わります。潜っていくと水圧の変化で耳がキーンと痛くなってしまうのだそうで、その時は鼻をつまんで鼻から息を吐くことで痛みが止まります。飛行機に乗った時をイメージすると分かりやすいですね!
最後は、ダイビング器材でもっとも印象的な「レギュレーター」の使い方にもチャレンジ。レギュレーターとは、背負ったタンクと繋いで水中で呼吸をするための装置。
シュノーケリングで教わったように、「あ・い・う」の順番でくわえるのだそう。ここでシュノーケリング体験で学んだことが活きてきますね。
レギュレーターをくわえて実際に呼吸の練習をしてみたり、レギュレーターに水が入ったときにパージボタンというものを押して水を吐き出す「レギュレータークリア」の方法を教えてもらいました。難しそうという先入観とは裏腹に、少しだけ吸うことと吐くことを意識するだけで自然に呼吸ができました。
「マスククリア・レギュレータークリア・耳抜き」の3点セットが重要ということなので、ここできちんと覚えておくべき!
ダイビングに必要な機材ってどんなもの?
今回体験ダイビングをするのに使用した主な機材は、
- ・ウェットスーツ
- ・マスク
- ・レギュレーター
- ・BCD
- ・タンク
- ・フィン
の6つ。
これに加えて、潜る人や状況に合わせて腰に重りをつけて潜っていきます。
初めの方に僕が着る様子をお伝えした「ウェットスーツ」。
ダイビングに限らず、様々なマリンスポーツで使用されます。
スーツによって厚みやデザインが違いがあり、防寒性能が高く寒い場所や冬のダイビングに適した「ドライスーツ」というものもあるのだそうです。
海中で綺麗な海や生き物を見るためには欠かせない「マスク」。
ダイビングショップを覗いてみると、値段もカラーや形も様々でこだわってみるのも面白そうだと思いました。
潜水中に口にくわえて呼吸をするための装置「レギュレーター」。ただ空気を吸うことができるだけでなく、前面のボタンを押すことで口に入った海水を吐き出すこともできるのだそう。
そして、写真手前のベストのような機材が「BCD」で、この装置に空気の入った「タンク」を装着します。BCDは「Buoyancy Control Device(ボイヤンシー・コントロール・デバイス)」の略で、浮力を調整するための装置。潜っていくときは、このBCD内の空気を調整することで浮いたり沈んだりという調整がしやすくなっています。
シュノーケリング体験でも使った「フィン」も欠かせません。これがあることで少ない力で泳ぎやすくなります。
いよいよ、期待と不安が入り混じる初めてダイビング!
ひと通り講習を終えると、今回体験する「チービシ」というポイントへ到着。
「チービシ」というポイントは、那覇から出航して半日でダイビングを楽しむことができ、綺麗なサンゴ礁や生き物が充実していることから体験ダイビングのポイントとして選ぶことが多いのだそう。運が良ければウミガメを見ることもできるそうですよ!この日もウミガメを見たという方がいました。
出港からしばらくは強い雨が降っていましたが、ポイントに着く頃にはよく晴れていて最高のダイビング日和!
ここからはインストラクターさんにマンツーマンで体験ダイビングを案内してもらいます。(通常は1人のインストラクターに1~2人のお客さんという人数の設定になっているそうです。)
今回僕の体験ダイビングをサポートしてくれたインストラクターさんは、シーサー那覇店の川嶋さん。
川嶋 猛成(かわしま たける)さん。
ダイビング歴4年で、シーサー那覇店に勤務して1年半というインストラクターさん。
もともとは県外でダイビングを楽しんでいて、ダイビングのお仕事をしようと沖縄に移住。
沖縄でのダイビングの魅力は、何と言っても海の透明度だそうです!
初めてのダイビングで緊張している中、すごく優しく丁寧に体験ダイビングをガイドしてくださいました!
僕のような緊張しがちな人は、初めてのダイビングで丁寧に教えてもらうことで安心してダイビングを初めることができそうです。サメポーズも教わりました。
前回、シュノーケリングは楽しく体験できたものの、この機材を背負ってのダイビングは初めての経験。シュノーケリングでは海面から2mくらいの深さしか潜りませんでしたが、さらに深い海に潜っていくのは、やっぱり少し不安に思ってしまいます。
初めてのダイビングにエントリーできるのか不安になりつつも、ここからは覚悟を決めて楽しめるように頑張ります。
はじめはシュノーケリングで水に慣れるところからスタート
体験ダイビングはシュノーケリングで周りの海を泳いでみるところからスタート。
「はじめからあの機材を背負ってダイビングするのかな?」と不安に思っていたので、一度経験したことのあるシュノーケリングから始まることにすごく安心しました。先にシュノーケリング体験をしておいてよかった!
今回の体験ダイビング参加者の中にはシュノーケリング未経験者の方も多いかと思いましたが、大きなビート板のようなものに摑まりながら誘導してもらえるので安心して海に慣れることができると思います。
見てください!海面すぐから海底を眺めることができるほどの透明感!川嶋さん曰く、ここまで透明度が高いのはすごく珍しいとのこと。
体験ダイビングの前から最高なスタートとなりました。
ひと通り船の周りを散策すると、一度船に上がってダイビングの準備をします。
初心者でも安心!丁寧な説明を欠かさない体験ダイビング
シュノーケリングから一度船に上がり、誘導された船の端で座っていると、スタッフさんの手によってあっという間に機材が装着されていました。
この機材を背負って海に潜るのかと思うと、やっぱり少し緊張していまいます。
緊張を察した川嶋さんとスタッフさんが「ゆっくりとそのまま海へ入って大丈夫だよー!」と声かけしながらお手伝いをしてくれて無事に入水。
海に入ってからも、丁寧に手順を説明しながら進めてくれるので徐々にリラックスすることができました。
まずは、船のすぐそばでダイビングの基本をおさらいします。
「マスククリア・レギュレータークリア・耳抜き」の3点セットを、実際に海で試してみるところからスタート。
初めてのレギュレーターで呼吸だけにチャレンジしてみたり、マスクに少し水を入れてそれを抜く練習をしてみたり、耳抜きの練習をしてみたりと、ダイビングの基礎やトラブルの対処をひとつずつ練習することで、緊張が落ち着いていくの自分でも感じられるほどでした。
ここで早くも、「きちんと安全の基礎を学ぶことで安心してダイビングを始められる」ということを実感します。
いざ!綺麗な海へのダイビングを初体験!
ダイビングの基礎を再確認した後は、いよいよ本格的な体験ダイビングがスタート!
自力で海面に上がることができる深さに調整してもらい、レギュレーターを使っての呼吸や耳抜きなどを確認しつつ、ロープを掴んで少しずつ潜っていきます。
深くなっていくたびにOKサインでこまめに確認しながら進めてくださったので、スムーズに潜っていくことができました。
この時点ではすでに海の中で息ができているという初めての体験に感動して、ダイビングの楽しさを感じ始めました。
息を吐くことを意識しながらリラックスして呼吸すると、驚くほど気持ちが落ち着いていられたのにも感動。
ある程度のところまで潜っていくと、たどってきたロープを離して、川嶋さんに誘導してもらいながら海中散策の始まり!
インストラクターさんに手を引いてもらっている安心感と水中に浮いている自分にワクワクを感じながら海中を散策していきます。
このくらいの距離を魚が横切っていくこともありました!カラフルな小さな魚が横切っていくだけでも、自然の美しさを感じて圧巻です。
川嶋さんが水中カメラでイソギンチャクやクマノミと記念撮影してくれました。スマホを海中に持っていくわけにはいかないので、思い出を残してくれるのはすごく嬉しいですよね。あとでスマホやパソコンでダウンロードできますので安心です。
シュノーケリング体験では眺めているだけだった海底を潜ることにもチャレンジ。海底に近づくと自分がダイビングしていることを実感して、その度に感動していました。
潜っている最中もこまめにOKサインで、僕の状態を確認してくれたのも安心して体験ダイビングを楽しめた理由のひとつ。
慣れてくると笑顔でポーズを取ることもできるほど楽しめました!この頃には耳抜きやマスククリアも自分で思うようにできるようになっていました。
楽しい時間はあっという間で、川嶋さんに浮力を調整してもらいながら徐々に海面へ上がっていきます。潜る前はあれほど緊張していた僕も、終わる頃には海面へ上がるのが寂しく感じてしまうほど満喫できました!
船に上がると、水中カメラで撮ってもらった写真をダウンロードするためのシートをいただきました。
帰り際にはきちんと履物が並べられているというのも素晴らしいサービス!最後まで気持ちのいい体験ダイビングとなりました。
海の世界の美しさにどっぷりとハマる体験ダイビングの魅力!
一言でいうと、「とにかく大満足!!」な、体験ダイビングでした。
海面から海の世界を覗いたシュノーケリング体験とはまた違って、海の生き物と一緒に泳いだり、水中で呼吸ができる体験に驚いたりと、海の世界に自分がいるという感覚はなんとも言えない感動を覚えます。
丁寧な説明のおかげで初めの不安や緊張もいつの間にか吹き飛んでいたことも、初めてのダイビングを満喫できた理由のひとつ。
この体験ではインストラクターさんに手を引いてもらいながらのダイビングでしたが、いつか自分で自由に泳ぎまわれたら、もっとたくさんの生き物と出会えたらと、さらにダイビングにチャレンジしたい気持ちが高まりました。
また、これから取得する予定のCカードの講習にもよりやる気が湧いてきたので、3日間の講習もこのワクワクを胸に頑張れます。一度大まかにダイビングを体験しているので、講習中も実際のダイビングを想定しながら、さらに深く学習できるのではないでしょうか。
まとめ
初めての体験ダイビングは、ダイビング未経験者が感じる不安や緊張を解消するのにぴったりな体験でした。
今回のように半日で気軽にダイビングを体験することができるので、ダイビングに興味があるけどまだ未経験な方やシュノーケリングだけ経験したことがある方が初めてダイビングへチャレンジするきっかけにぴったりだと思います。
初めての体験ダイビングをより素晴らしいものにするためにも、無理のないスケジュールで親切に対応してくれるダイビングショップをしっかりと選んで参加するのがおすすめです。
これを読んで体験ダイビングに興味を持った方は、美しい海の世界へのエントリーとしてぜひチャレンジしてみてくださいね!