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沖縄でファンダイビングをするならどこ?ダイビングショップのスタッフさんにおすすめの人気ツアーを教えてもらいました。

Author
  • 秋山 ひとみ
  • 蓮池 ヒロ

こんにちは、ライターの秋山です。

先日ライターのシロマが、Cカードを取得した記事を皆様にお届けしました。

【1日目. 学科講習編】ダイバーへのファーストステップ!Cカード取得講習にチャレンジ!

見事ダイバーの仲間入りを果たしたわけですが、Cカードを取得することがゴールではありません。

ちなみに私はシロマが取得したPADIの「オープンウォーター・ダイバー」よりもさらに深く潜れる「アドバンスド・オープンウォーター・ダイバー」の資格を持っています。
オープンは最大18メートル、アドバンスは最大30メートル潜ることができます。
潜れる範囲やスキルが上がるとそれだけいろんな場所を潜ることも、様々な生き物と出会うことができるんです。

でも実際はCカードを取得したけどそのあとなかなか潜る機会がないという方も多いようです。。

もったいない!

せっかくCカードを取得したならもっともっと潜って海の中を見ないと損!
と言ってますが、私も大学時代ライセンスをとってから、5年ほどブランクダイバーでした。

そんな自分がもう1度潜り始めたのが、「沖縄の海に潜りたい!」と思ったから。
というわけで今回は私、秋山が沖縄県内のダイビングショップさんに「おすすめのファンダイビングスポット」と「ファンダイビングの楽しさ」を伺ってきました。

【やってきたのは沖縄県那覇市にある「シーサー那覇店」さん】

シーサーさんは、「もっと気軽に!もっと楽しく!もっと快適に!」をモットーにダイビングを心から満喫し、ダイビングを通して最高の時間を過ごしていただきたい!とお客様をお迎えしております。
県内に7店舗を構えるグループで、1号店は離島の阿嘉島、そしてここ「シーサー那覇店」は1993年オープン!こだわりは「アクセスの便利さ」と「低価格」。

綺麗な事務所で説明を受け、機材などの準備してから車で海に迎えるので安心して利用することができます。

ショップは那覇空港から車で20分というアクセスの良さ!飛行機を降りてそのままショップに行けるのでとっても便利です。

ダイビングを楽しんでからも、那覇市内は買い物や観光・ホテルもたくさんあるので、観光がてらのダイビングにぴったりです!

【ファンダイビングって?】

今回は「オープンウォーター」のCカードを持っている皆さんにおすすめのスポットを紹介していきますがですが、そもそも「ファンダイビング」とは何か?というのをまずは説明していきます。

その前に改めて「オープンウォーター」と「アドバンスド・オープンウォーター」の違いは何か?「アドバンス」をとると、新しい環境や、難易度の高いポイントへのダイビングが可能になります!
まずは、潜れる水深が「オープンウォーター」では18m、「アドバンス」では最大水深30mまで潜れることができます!

水深によって、生息する生き物が変わるので、見られる生き物が変わってきます。
また、「アドバンス」の認定を取る際の選択によって、潜れる環境が増えていきます!

夜に潜れる「ナイトダイビング」。
夜行性の水中生物や夜光虫、サンゴの産卵を間近で見られます!

季節問わず潜れる「ドライスーツダイビング」。

水中で撮影できるデジタルカメラの使い方を学び、素敵な写真を撮ることができる「デジタル・アンダーウォーター・イメージング」。

ログブックが華やかになる「魚の見分けかた」。

魚の見た目だけでなく生態を知ることができる「水中ナチュラリスト」。

その他「ボート」「ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー」「エンリッチドエア」というようなさらに安全に楽しく潜れる技術が「アドバンス」の取得を通して身に付きます!

【オープンウォーターで潜れるおすすめのポイントを教えてください】

今回、取材に答えてくれたのは「シーサー那覇店」の伊藤さん。

秋山

よろしくお願いします。

伊藤さん

よろしくお願いします。

秋山

では早速ですが、「オープンウォーターの方でも潜れるおすすめのポイントを教えてください。

伊藤さん

はい。ここにあるのが、シーサー那覇店で潜れるポイントなんですが。

秋山

こんなにあるんですね。

伊藤さん

全部で61ポイントありますね。

秋山

面白い名前のポイントがいっぱいですね!

伊藤さん

ダイビングのポイント名は、お店によって違います。あだ名みたいなものですね。おすすめのポイントは、「儀志布島」の「サンドトライアングル」ですね。潜りやすくてウミガメがいます。

秋山

潜りやすいというのは潮の流れの速さとかですか?

伊藤さん

潮の流れもそうですね。あとは、海底に船のアンカーを下せるかどうかです。おろせればロープ潜航ができるので、慣れてない人でもロープ伝いで潜ることができます。

秋山

潜航の瞬間って、とっても緊張しますよね。最初はとても苦手でした。ロープがあれば、自分で潜っていくことができるので、その緊張もほぐれますね。
ライターのシロマも、「ウミガメに会いたい」という目標で潜ってるので、ここに行けば叶うんですね!

秋山

こんなに近くでウミガメの写真が撮れるんですか?

伊藤さん

はい、ズームもしてないです。これはちょうど、目を閉じてる瞬間が撮れました。

秋山

亀ってこんなに表情豊かなんですね!いつも遠くから見るイメージしかったので親近感わきます!ポイントによって、その亀やそのほかの生き物との距離も変わるんですね。

伊藤さん

はい。他のおすすめのポイントとして”地形を楽しむ”なら、座間味島の「知志」ですね。

秋山

沖縄のダイビングというと、砂地やサンゴのイメージですけどダイナミックな地形も楽しめるんですね。

伊藤さん

秋山さんは以前、「宮古島」で潜られたこともあるみたいですね。?「宮古島」も地形が魅力のポイントですね。

秋山

「宮古島」は確かに地形が魅力的でした。急に崖みたいになるところがあって、慣れるまでは怖かったですが、、慣れてからは、空を飛んでる気分になったり、ちょっと視点を変えると雰囲気が変わるんで好きですね。ダイビングの楽しみは、もちろん水中世界を楽しむことですけど、景色の良い沖縄で、潜る前の景色が楽しめるポイントってありますか?

伊藤さん

やっぱり、「慶良間」は本島に比べて、船で行ける離島でも海がきれい。透明度もよく島には上陸しませんが、島から近いところで潜るので、船の上から海を見るだけでも感動します。

秋山

確かに!私も初めて沖縄で潜ったのが「慶良間」だったのですが、その時体験ダイビングで参加してた友達とあまりの海の青さに、「本当に下は砂なんですか?」って確認したことがあります。プールみたいだね、って話をしてて。石垣や宮古島の海ももちろん綺麗ですが、飛行機のことを考えると、船で行ける離島っていいですね!

伊藤さん

はい。あと、”アクセスも良くてお手軽に楽しめる”という点でおすすめなのは、「ちーびし」です。ここは無人島になってて、那覇からも近いですよ。

秋山

無人島!?憧れですね!自分だけの空間という贅沢が感じられますよね!

伊藤さん

ここは、サンゴがすごいですよ。

秋山

サンゴの色が鮮やかですね!

伊藤さん

ここは、サンゴ礁は大きくないけど色がとても綺麗です。。

秋山

まるで絵に書かれているみたい。実際に見てみたいです。

伊藤さん

あとは「粟国島」もギンガメアジや大型の回遊魚が見られるのでおすすめですが、ここはアドバンス以上のライセンスを持っているひとや100本以上など、経験がある人が潜れるポイントですからね。(※ショップによって、条件は異なります)

秋山

そこを目標に経験を積むのも楽しいですね。アドバンスを持っている人にしか見られない景色もありますからね。初心者向けではないポイントというのは何が基準になるんですか?

伊藤さん

潮の流れが速かったり、島が周りになくて風の影響を受けやすかったり、アンカーが下せないので、自分で潜航しないといけなかったりですね。

秋山

でも、そのぶんそこでしか見られない景色があるんですね。

【沖縄のおすすめのダイビングシーズンはいつ?】

秋山

季節によってのおすすめはありますか?

伊藤さん

シーズンは6月下旬から10月中旬ですね。ですね。

秋山

やっぱり県外に比べたら長いですね!これは透明度とかですか?

伊藤さん

いえ、水温です。この時期は26度から29度くらいあります。
ゴールデンウィークはお客さんが多いですが、まだ24度くらいかな。

秋山

それでも県外に比べたら暖かい!私、1度2月に潜りに来たことあります。

伊藤さん

2月の水温はグッと下がりますからね。

秋山

潜ってるときは、水中は外よりもあたたかいので「大丈夫」と思ってましたが、水中から上がると寒かったですね。でも、この季節は人も少ないですし、海の中の透明度もすごくて快適でした!

伊藤さん

透明度は冬がいいですね。あとウミウシが多い。

秋山

そうですね!私、ウミウシを探すの苦手なんです。とても小さな生き物なので、探せる人すごいなと思います。

伊藤さん

「マクロ派」の人ですね(笑)

秋山

自分が「ワイド派」か「マクロ派」かなどもいろんなポイント潜って発見できることもありますね。

【「マクロ派」と「ワイド派」とは】

「マクロ派」小さな生物を探したり、ぐぐっと近づいて観察するのを好むダイバーのこと。

「ワイド派」魚の群れや大物、地形などワイドな視界で楽しむダイバーのこと。
そのほかにも、写真を撮る「フォト派」や洞窟などの難しいポイントを好む方などダイビングに様々な楽しみ方があります。。

私も、アドバンスをとって初めて潜れるポイントで「あ、この景色好き」となることが増えて楽しみが増えました。

深いところでしか見られない大型の魚や、水深30メートルから見る水面に光が当たる感じは、雰囲気変わりますね!でも、そんな楽しみも、じっくり見たいですね。

【ライセンス取り立てでも気楽に楽しめる方法】

秋山

ライセンス取り立てだと、人に迷惑かけてしまいそうで、それも怖くて、躊躇することも多かったですが。そういう人にもおすすめのダイビングコースってありますか?

伊藤さん

いちの店の場合は、船が4隻あるので、「体験ダイビングやシュノーケリングの方の船」、「体験ダイビングとファンダイビングの人が一緒に潜る船」。「ファンダイビングの方だけの船」というように、レベルや希望に合わせて分けることができます。

秋山

とっても理想的ですね!そもそも潜るポイントはどうやって決めるんですか?

伊藤さん

当日の風向きや、海のコンディションによってまた、お店に来た時に、「見たいもの」や「ダイビングの経験本数」を聞いて船で向かいながら、ダイビングポイントを決めます。船の上での会話で決めることもあります。

秋山

船の上で?じゃあ、臨機応変に対応が可能なんですね!

伊藤さん

せっかく沖縄に潜りに来てくれたので、最高に楽しんでいただきたいですからね。

【Cカード取得後、なかなかダイビングをする機会がない人へ】

秋山

Cカードをとったあとに潜らないかたって結構いますか?

伊藤さん

いますよ。うちの店に来る方もやっぱり年に1回の方が多いです。沖縄に来た時にした潜らないとか。

秋山

そうなのですね。県外のお客さんが多いですか?

伊藤さん

お客様の9割以上が県外からお越しになる方ですね。

秋山

やっぱり沖縄県内の人は少ないですね。

伊藤さん

でも、もともと沖縄の方が県外に行って、何年かして沖縄に戻ってきた時に沖縄の海の良さを再認識する方もいますよ。もっと早く潜ればよかった、って。

秋山

県外の人からしたら本当に「この海に潜らないなんて勿体ない!」と思いますもんね。お客さんは団体さんが多いですか?

伊藤さん

おひとりの方もいますよ。

秋山

心強いですね!私も、周りにダイビングする人がいなかったのですが1人でいったらショップの方と仲良くなったり、同じく1人でダイビングに来てる方と友達になって、友達が増えました!
意外に、1人の人って多いので周りにダイビング友達がいない人は、潜りに来たほうが、ダイビング仲間が早くできて潜りやすそうですね(笑)
やっぱり、長い期間潜ってないと、勘を取り戻すのに時間かかりますか?

伊藤さん

それまで潜ってた経験や年齢によりますね。呼吸とか中性浮力がとりづらくなったり、姿勢がとりづらくなったり。

秋山

それができないと、なかなか海が楽しめないですよね。私も、久しぶりに潜った時はブランクがあって、感を取り戻したころにもう終わる時間になったりでした。

伊藤さん

「リフレッシュダイビング」というコースもありますよ。店舗によっては名前は変わるかもしれないですが、経験本数が30本以下で1年以上も潜ってない方向けに、機材のセッティングなどの基本的な技術からおさらいしたり、水面練習でスキルのチェックなどをさせてもらうので、安心して慣れてもらうことができます。

秋山

久しぶりに潜ると、水中に顔をつけることに緊張したり、呼吸がうまくできなくってパニックになってしまったり、「周りに迷惑をかけてしまっているな」と焦りますもんね。

秋山

「リフレッシュダイビング」だとみんなが久しぶりですし、少人数制なら焦らずにしっかり感を取り戻すことができますね。

伊藤さん

ライセンスを取ると「できなきゃいけない」と焦ってしまうかもしれないですが、わからないことがあれば気軽に聞いてください。ダイバーさんが、技術的に難しければ、そのなかでどうやって楽しめるか、海に慣れるかはガイドが案内してくれるのでリラックスしてほしいです。

秋山

とっても心強いですね!ライセンスをとったからできる!ではなく、ライセンスをとってからも継続したほうが、もっと海を楽しめますね。
最後に、ライセンスを取得したけど、なかなか海に潜れていない方へ海メッセージをお願いします!

伊藤さん

まずはとりあえず、皆さん潜りにきてください!

秋山

とてもシンプルですね(笑)まずは気軽にお店に来て、なんでも相談したら良いということですね。!お店に飾ってある写真を見たら、自然に「潜りたい!」って思えました!伊藤さん、今日はありがとうございました。

【最後に】

私が、ダイビングの魅力にはまったのは、水中の「無音」でした。
無音だけど、自分の呼吸の音や泡がはじける音などが聞こえてくるのが楽しくて、潜り始めました。

陸上では見られないカラフルな魚や、ダイナミックな地形、光の筋を見つけまた、初めて会った人でも、ダイビングの後の船の上は、「あのサンゴすごかったね!」など、会話が弾んで楽しい思い出になります。

伊藤さんのお話を聞いていてまだまだ自分の知らない景色があるんだと改めて気づき、次はどんなポイントでどんな景色と出会えるか、と考えるとわくわくしてそれまでがとても楽しい毎日になります。

ライセンスをとったから、出来ないといけない、ではなく、ガイドさんに教わりながら自分が楽しむために、たくさんの景色と出会うためにじっくりゆっくりと!ぜひ、みなさんも一緒に楽しみましょう!