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平成28年度SDO研修内容

  • 日本赤十字社沖縄支部、各地域の消防所、ダイビング指導団体のコースディレクター(インストラクターを育てるインストラクター)等の協力を得て、CPRの研修会を、県内11地域で実施した。

参加者のほとんどがダイビングインストラクターであり、CPRの必要性を十分理解しトレーニングを受けているが、改めて研修会に参加しCPRを勉強することで、現場でCPRが必要にならないように事故を起こさないことが重要と異語同音に意見が寄せられた。

<開催地域・会場>

北谷町、那覇市(2会場)、渡嘉敷島、座間味村、久米島町、宮古島市(2会場)、石垣市(市内、川平地区)、竹富町(西表島)         以上、11会場

海域やダイビングスタイル・使用する船舶などの条件に合わせてレスキュートレーニングを実施するために、各地域の協会や組合と連携して海洋でのレスキュートレーニングを実施した。

 

ダイビング指導団体のプログラムと違い、事故後の裁判までを想定し対応ができるように、事故者発見時の時間、呼吸の湯有無の確認、タンクの中の空気の残量、全ての器材の確保、CPRまでの時間確認等の確認と記録を残せるようなトレーニング。

事故発生時に乗船員全てを、緊急で船に戻ることを知らせる(船へのリコール)の方法についても、何が有効でどの程度の距離まで緊急事態を知らせることができるかの実験も行った。

また、使用する船舶ごとに事故者を船へ引き上げる方法が異なることに加え、ダイビングスタイルによっても1人で引き上げなければならない場合、引き上げの手助けをしてもらえる場合、女性1人で引き上げる方法等を、参加者が自主的に考え行動できるトレーニングができた。

今回の研修では一方的に一定基準の技術とクオリティーを決め押し付けるスタイルで無く、各地域に合ったレスキュー方法を参加者と主催者が一緒に考え形にできたので非常に充実した内容の研修となった。

研修会参加者の80%以上が、インストラクター試験以降レスキュートレーニングに参加していなかったため、10年、20年ぶりのトレーニングに苦労していたが、やはりお客様の大切な命を預かっているのだから定期的に研修会開催してほしいとの要望が多く寄せられた。

 

ダイビング業界の接客やマナーについての指摘があった。
一方、沖縄のダイビング事業者の多くはパパママストアーであり、電話対応、名刺の出し方、言葉遣いなど社員教育が行われていない現状がある。

今回の研修ではサービス業としていかにゲストと接するべきかを参加者と一緒に考えるワークショップ形式で行った。

研修では港でゲストを出迎える際の服装・態度・言葉遣い等の意見交換が行われ、最初の出会いからゲストが心地よい環境を演出する必要性を再確認したとの意見が寄せられた。

講師には株式会社マレア・クリエイト元社長の萩原さんを招聘し、ダイビングショップを全国展開したの、失敗談や人材育成の重要性なども講義内容に含まれていたので、参加したインストラクターだけでなく経営者からも好評な研修会となった。

<開催地域・会場>

渡嘉敷島、座間味村    以上、2会場

発生した水難事故についての具体的な詳細をほとんどの事業者は知る方法が無いため、今回の研修会では水上安全条例を所管する沖縄県警察本部より水上安全対策官の備瀬警部を招聘し、どのような状況でどのような事故が発生したかの講義が行われた。

参加者からは同じような事故を起こさないために実際の事故の詳細を把握することでき有意義な研修会だったと意見が寄せられた。

<開催地域>

座間味村

観光客の受け入れているダイビング事業者の殆どは、水中ガイドとして教育は受けていない。その大きな要因はガイドとして教育システムが存在しないことに起因し、ガイドダイバーとしての勉強できる機会は無いに等しい。

そのため今回の研修では、琉球大学でサンゴ研修を続けている酒井教授、サンゴ礁生態系の生物に詳しいカリスマガイドダイバーの笠井、横井両氏、マングローブ生態系に詳しい西表島エコツーリズム協会会長森田氏を講師として招聘し研修会を開催した。

ゲストが興味をもち質問が多いサンゴ礁域の生物についての知識を得ることで、顧客満足度を上げることのできる研修会はどの会場も活気にあふれていた。

<開催地域・会場>

北谷町、渡嘉敷島、座間味村、久米島町、石垣市(市内、川平地区)、竹富(西表島)那覇 地区以上、8会場

ダイブコンピューター(以下、ダイコン)の普及と比例して減圧症(潜水病の一種)発症者が急増している現状があり、減圧症発症者の約70%はダイコンの示す限界内のダイビングを行っていた。

ガイドとして潜水を続けているイントラの中には、減圧症理論を正確に理解しないままの業務を続けている者も少なく、数年前に石垣島では多くの若いイントラが減圧症となった。

お客様は沖縄でダイビングを楽しんだ後は、飛行機に搭乗し帰宅するが飛行機搭乗で減圧症のリスクは高くなり、帰宅後減圧症を発祥した事例も報告されている。

このようにサービスを提供する事業者にとっても、サービスを受けるお客様にとっても、ダイコンの減圧理論を理解しサービスの提供することは重要であるため、各地域から望を受けダイビング器材メーカーでダイコンの開発を行い、現在全国でダイコンの減圧理論の講演を行っている今村さんを招聘し研修会を開催した。

参加者はダイコンの基本から減圧症リスクの回避方法まで、多岐にわたる情報が入手でき有意義な研修に参加できたとの意見が寄せられた。

<開催地域・会場>

本部町、那覇市、渡嘉敷島、座間味村、久米島町、宮古島市、石垣市(市内、川平地区)、竹富町(西表島)           以上、9会場

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